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星が導く旅のはてに

 

星が導く旅のはてに

星が導く旅のはてに

 

 

クリスマス・イヴなので、クリスマスの物語を! 父の反逆によって追われる身となったミトラとハバクは死者の街に隠れる。ミトラは、家の復興を夢見て兄をせっつき、兄スーレンはパルミュラへの隊商に加わったまま行方不明になった。勝気な少女ミトラは男装し、弟を守って一族の居るパルミュラをめざしたいと願う。だが、やさしい性格の弟ハバクが他人の夢を予言してから運命が変わり始める。新たな王の出現の予言に迫るため、マギのメルキオールはハバクの夢を利用しようとする。聖書に現れる三人の博士の伝説を元にしたものがたり。時に他人を傷つけても、運命を拓こうとするミトラの姿が魅力。そして、自分が求めるものが本当はなんなのかに気付きます。

翻訳者の冨永星様、またいい作品を翻訳してください。