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クリスピン

 

クリスピン

クリスピン

 

 1300年代イギリスの片田舎。母の名アスタに息子をつけ、「アスタの息子」とだけ呼ばれていた少年は、母の死の後、クリスピンという名を持つことを知る。だが、犯していない罪のため捉えられかけて、村を脱出。熊というあだ名の大道芸人に拾われて芸を覚え、少しずつ自分で考えることを学び一年と一日自治都市にいれば自由になれるという風習を始めて知った。いい人間の“熊”に会う展開や、クリスピンが実は領主の隠し子という設定はありきたりだが、気楽には読める。