自閉症のクルストファーは、近所の犬が殺された現場を偶然発見した。その犯人扱いされたことをきっかけに、真犯人を探し、その過程を本に書こうと決意する。だが、調査の過程で、死んだはずの母親からの手紙を発見。事態は思わぬ方向に展開する。自閉症の男の子の視点で、彼の感情・不安がよく書かれている。特殊ではあるが、きちんと対応してあげれば、本人もちゃんと応える能力がある。彼を見守る先生や、父親の姿と愛情がとても素晴らしい。周りの情報に過敏に反応してパニックもおこすが、逆に決してうそはつかない(つけない)クリストファーのまじめさに引かれる。