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大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる

 

大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる (昭和45年) (世界の子どもの本〈21〉)
 

ホッツェンプロッツが脱獄! 仮病を使い、心配して入ってきた巡査部長のディンペンモーザー氏を倒して脱獄してしまったのだ。おばあさんの家に行ってカスパールとゼッペルのソーセージをみんな平らげ、挙句の果ては、おばあさんを誘拐して身代金を取ろうともくろむ。カスパールたちは、罠をしかけるが、失敗して逆に捕まってしまう。今回の不思議な助っ人は、千里眼シュロッターベックさんと、彼女が飼っているワニ(元はダックスフンドだった)のバスティ。千里眼で隠れ家を突き止められたホッツェンプロッツは、ついに捕まり、簡単には脱走できないまちの監獄に送られ一件落着。警察官の服を一式盗んだことによる入れ違い、うまくだましたつもりなのに出し抜かれるのどたばた、そして千里眼とワニなど、楽しい要素がもりだくさん。続編はだれることがあるが、むしろ勢いがついて楽しい。