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へんなネコのセラピナ

 

へんなネコのセラピナ (世界の傑作童話 9)

へんなネコのセラピナ (世界の傑作童話 9)

 

 ズバリ、ネコ版メアリー・ポピンズの物語。サリナス家に突然やってきたネコは、しっぽで牛乳瓶を運び、とびついてブラインドのひもをひっぱり、子どもたちを起こし、テキパキと家事と子守をこなしてくれますが、サリナスの奥さんは、こんな普通でないことがあっていいのかと気に病みます。このネコのセラピナに対し、ご近所の奥様がたもまゆをひそめますが、最後にはすごい猫だと認め、セラピナ自身も子猫を生んだあとは普通のネコに戻り、万事ハッピーエンド。気持ちよく楽しめます。