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のら犬ホットドッグ大かつやく

 

のら犬ホットドッグ大かつやく

のら犬ホットドッグ大かつやく

 

 

毎日小学校からの帰り道にシッセは犬に出会います。胴体が長くて首輪はありません。シッセはチーズサンドイッチのお弁当の残りをいつも犬にあげます。ある日友だちのローベルトも一緒に来て「ホットドッグみたいな犬」といったのが犬の名前になりました。うっかりお弁当を残すのを忘れた日、ホットドッグは家までついてきてしまいます。両親は仕事でいつも忙しく、お母さんは家を汚されるのが嫌いで、お父さんは趣味の花壇を大事にしているので、犬を飼うなんて大反対ですが、シッセが懸命に頼んだので、飼い主が見つかるまでという条件で、やっと置いてもらえることになりました。このホットドックのふるまいが、いかにも犬らしく、お父さんお母さんに叱られないようにさせたいと思うシッセの思いが全然通じないようすがなんとも魅力。子どもたちは、ドキドキしながらシッセを見守るのではないでしょうか? ホットドッグが偶然スーパーの泥棒を見つけるという大手柄をたてて、これでうまくいく、と思ったところでまたまたトラブルが! さいごまでシッセと一緒にハラハラしながら楽しんで読めます。