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ひなちゃんの歳時記

 

 

ひなちゃんの歳時記 (産経コミック)

ひなちゃんの歳時記 (産経コミック)

 

 節分の恵方巻はコンビニの商戦ですっかり定着しましたが、先日「初午いなり ご予約承り中」というチラシを見つけました。今度は「初午」に目をつけたのかと!時代小説で見たことはありますが由来はよく知らないので、図書館でこんな本を手に取ってみました。初午とは2月最初の午の日で(今年は2月11日)、農業・商売の神さま「お稲荷さん」の祭日とのこと。チラシによると、1年で最も運気の高まるこの日にいなり寿司を食べて豊作や商売繁盛を願う風習があるそうです。
本書は産経新聞の連載漫画に解説を加えたもの。年中行事や二十四節気、日本の季節に応じた「雑節」などについて、1項目を見開き2ページずつで短くまとめています。漫画の主役ひなちゃんは3歳くらい?ですが、説明文を理解するのは4年生以上でしょうか。稲作(田の神)を中心にしてきた日本人の暮らしに改めて気づくことができました。    (は)