ノンフィクション(人文・芸術)
和ろうそくは、つなぐ 作者:大西 暢夫 アリス館 Amazon 和ろうそくって、どうやって作られ、なにからできているのだろう。 著者の疑問からはじまるこの写真絵本は、和ろうそくをつくる工程を説明するのかと思いきや、ろうと芯の材料がつくられる地をたどり、…
みんなをつなぐアイヌの糸 作者:横塚 眞己人 ほるぷ出版 Amazon 木の皮でつくるというアイヌの布「アットゥシ」。木の皮をどうやって糸に?と、ずっと不思議に思っていました。この写真絵本で、その疑問がすっきり。 北海道の二風谷で60年以上もの間、アット…
生きるためのブックガイド 未来をつくる64冊 (岩波ジュニア新書) 岩波書店 Amazon 22人のおとなたちが、若い人にすすめる「小説・物語以外」の「よい本」を64冊。 翻訳家、精神科医、冒険家、シンガーソングライター、歴史学者、NPO代表、漫画家・・・様々…
答えは本の中に隠れている (岩波ジュニア新書 897) 岩波書店 Amazon 教員、学校司書、作家、弁護士など12人のおとなが、中高生へ読書指南。さまざまな本を紹介しながら、同時に、自身の中高生時代や読書遍歴を披露し、思春期の迷いや悩みに寄り添う内容とな…
ホウキ (イチは、いのちのはじまり) 農山漁村文化協会 Amazon 4年生4人が、そうじ当番をきっかけにクラブ活動や総合学習でホウキづくりに取り組むという設定で、ホウキに適した草木の栽培と、さまざまな材料での作り方をふんだんに紹介する。最終的に、持…
羊の毛糸とフェルト (イチは、いのちのはじまり) 農山漁村文化協会 Amazon 小学生のエマとアオが、知り合いのモンゴル人女性などから、羊と羊毛について学んでいきます。 モンゴルでは、衣食住のすべてに羊を使って暮らしており、アオの着ているフリースの由…
10代の悩みに効くマンガ,あります! (岩波ジュニア新書 965) 作者:トミヤマ ユキコ 岩波書店 Amazon マンガ研究者の著者は、「マンガを人生の参考書にしないなんて、もったいない!」と言う。10代の思春期に陥りがちな悩み・・・友だち関係や恋愛がうまくい…
なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと 作者:佳奈 学研プラス Amazon 勤め先高校の「キャリア教育基礎」用テキストになっており、読み直してみました。 今回は、まさに就職がより近い将来になっている高校生から、働くうち仕事や生…
リンボウ先生の なるほど古典はおもしろい! (世界をカエル10代からの羅針盤) 作者:林望 理論社 Amazon 「はじめに」で、高校時代に子分の授業は退屈だったという著者が、その面白さを伝えようと書いた本。取り上げているのは「和歌の読みかた」「土佐日記」…
あこがれの図書館 作者:パトリシア・ポラッコ さ・え・ら書房 Amazon 引っ越してきた町で、お城のように立派な建物を見つけたパトリシア。ママに話すと、それは図書館で、誰でも入れるし、本を借りて家に持って帰れるのだと、教えてくれました。 それからと…
子どもと楽しむ行事とあそびのえほん 作者:すとう あさえ のら書店 Amazon 年中行事のいわれや祝い方、季節の自然やあそびを、1月から12月の順に紹介する。1つの行事について2ページから4ページとコンパクトながら、ちょっとした解説に「へえー」と思う発見…
絵画をみる、絵画をなおす 保存修復の世界 (みんなの研究) 作者:田口かおり 偕成社 Amazon 美術作品の保存修復を手がける修復家という仕事。修復技術はもちろん、作品の過去・現在・未来を見通して、最善の方法を選び修復を行えること、または、修復しない選…
動物で読むアメリカ文学案内 (岩波ジュニア新書) 作者:河島 弘美 岩波書店 Amazon 動物が登場する有名なアメリカ文学を紹介。原文の一部も載せているので、英語学習に興味がある子には良いかも。でも、そこを飛ばしても訳文があるので問題なしです。とうじょ…
作家たちの17歳 (岩波ジュニア新書 951) 作者:千葉 俊二 岩波書店 Amazon 太宰治、宮沢賢治、芥川龍之介、谷崎潤一郎、樋口一葉、夏目漱石という6人の作家の17歳に焦点をあて、当時に作品や日記をつけていた作家はそれを紹介。早熟の才能を開花させた太宰…
こころってなんだろう (講談社の創作絵本) 作者:細川 貂々 講談社 Amazon 心は目に見えないけれど、「だれにでもある」「どれも同じように動いて」毎日「だれかとかかわるときに動く」もの。そして、心が動いて生まれるいろんな気持ちを伝える「コトバ」と、…
めんどくさがりなきみのための文章教室 作者:はやみねかおる 飛鳥新社 Amazon これは「はやみねかおる」の名前で手に取りそう。内容は、中学2年の文岡健が、すてねこマ・ダナイに出会って、文章指南を受けるという内容で、さすが作者はユーモアを漂わせて書…
世界の教科書でよむ〈宗教〉 (ちくまプリマー新書) 作者:藤原 聖子 筑摩書房 Amazon 世界の教科書では各宗教をどのように記述しているかを紹介しているのだが、それは、まさにそれぞれの国が、宗教に対しどのような対応を取ろうとしているかを示したものにな…
たなばたまつり 特製版 作者:熊谷元一 さく/え 福音館書店 Amazon 七夕まつりの3日間。6日の朝、ちよこちゃんたちきょうだいは、里芋の葉にたまったつゆをとって墨をすり、七夕の短冊を書きます。切り紙細工といっしょに竹に飾ると、風にゆれてきれいです…
らんらんランドセル 作者:モリナガ・ヨウ めくるむ Amazon 200個の部品でつくられているというランドセル。その工程を、楽しくやわらかいタッチでありながら精緻に描く。 材料の生地は、大人の背丈ほどもあるロールで届く。型抜き機で各部品に切り抜かれ、接…
音楽家の伝記 はじめに読む1冊 小泉文夫 (音楽家の伝記はじめに読む1冊) 作者:ひの まどか ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス Amazon 小泉文夫は、とにかく好奇心と行動力の人。聴きたい音楽や歌、見たい楽器や踊りがあれば、どんな僻地や…
翻訳ってなんだろう? (ちくまプリマー新書) 作者:友季子, 鴻巣 筑摩書房 Amazon 翻訳とは、原作をとことん読んで理解する読書でもある、という著者の言葉に納得。正確に訳すのは当然だが、そこで描写されている視点、主人公の気持ちで言葉が変わってくると…
中高生のための文章読本 ――読む力をつけるノンフィクション選 筑摩書房 Amazon 「読む力をつけるノンフィクション編」としてノンフィクションアンソロジーのイメージ? と思って読んでみた。上橋菜穂子さんやブレディみかこさんなど中高生でもなじみのある著…
13歳からのキリスト教 作者:佐藤優 青春出版社 Amazon 「人生の悩み、キリスト教ならこう解決する」「はじめてでもわかる「キリスト教超入門」「イエス・キリストの生涯と伝えたかったこと」「つらいときでも希望が持てる「聖書の名言」」「試練の人生を支…
メリークリスマス ―世界の子どものクリスマス 作者:R・B・ウィルソン ビーエル出版 Amazon 世界各国の子どもたちがどんな風にクリスマスを祝い楽しむかを、細やかな美しい挿絵とともに。 最初のイエス誕生の物語に続けて、そのときそばにいた動物たち(め…
伝え守る アイヌ三世代の物語 (少年写真新聞社写真絵本) 作者:宇井眞紀子 少年写真新聞社 Amazon 大阪で生まれ育ったダイキとワカナ。母親はアイヌの血をひき、祖父は北海道でアイヌ伝統の木彫りをつくっている。大阪で、刺しゅうや料理などアイヌの文化を伝…
ウタカイ 異能短歌遊戯 (ハヤカワ文庫JA) 作者:森田 季節 早川書房 Amazon 昨日に続き、短歌モノ。 自らの歌の力で歌垣を出現させ、精神の世界で戦う「歌会」。登尾伊勢は『紅龍の登り口』と言われる、燃え上がる竜を出現させて相手を攻める戦法の名手だ。『…
短歌部,ただいま部員募集中! (岩波ジュニアスタートブックス) 作者:小島 なお,千葉 聡 岩波書店 Amazon タイトルのワクワク感に比べると、内容がオーソドックスで、結局短歌の本かぁ(当然と言えば当然なのだが)と思わされた。読者想定はまじめな優等生? …
きみが微笑む時 (福音館の単行本) 作者:長倉 洋海 株式会社 福音館書店 Amazon 世界の人々の笑顔の写真。それは、貧しくて子どもでも働かなければならない国や、内戦がある地域でも見られる笑顔。外部から来た人間が、悲惨だと顔を曇らせるような地域でも笑…
子どもの本で平和をつくる ~イエラ・レップマンの目ざしたこと~ 作者:キャシー・スティンソン 小学館 Amazon 戦争で荒れ果てた町を、弟の手をひいて歩く少女アンネリーゼ。ある建物の入口に行列を見つけて入ってゆくと、そこにはさまざまな国の子どもの本…
和ろうそくは、つなぐ 作者:大西 暢夫 アリス館 Amazon 和ろうそくは「どうやって作られ、なにからできているのだろう。」という疑問から、「モノづくり」をたどる著者の旅がはじまる。 愛知県の和ろうそく職人を皮切りに、ろうの原料であるハゼの実を収穫す…