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少年探偵事件ノート

 

少年探偵事件ノート (フォア文庫)

少年探偵事件ノート (フォア文庫)

 

 成績は悪いけど妙にカンがいいタケシ。彼はふとしたことから強盗事件の犯人のナンバーを警察に知らせて「名探偵」のあだ名をちょうだいする。それからというもの、ちょっとした依頼が舞い込むようになった、万引きの汚名を晴らしてほしい、消えた作文の行方を知らせてほしいなどいずれもささやかな事件だが、タケシは、事件と向かい合うことで少しづづ成長する。タケシがちょっとまじめすぎ、事件の解決が都合よすぎるところが物語として弱いが、気軽に読める。