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火狩りの王 (2)影ノ火

 

火狩りの王〈二〉 影ノ火

火狩りの王〈二〉 影ノ火

 

 首都に到着した灯子たち一行は、回収車の乗員だった昭三の家に身を寄せた。灯子はかなたを家族に返そうとするが、かなたが連れて行ってくれた家は無人。しかし偶然によって綺羅に、煌四と会うことができる。煌四は火狩りの炉六に助けられながら何が起きているか探ろうとする。そうした中で首都にいる木々人に出会うが、彼らは村の近くにいた木々人とは違い、自らを失敗作だといった。そして情報を求めて動いていた一行はしのびのまとめを行う神族、風氏族のひばりという少年神と出会う。そして蜘蛛の一族がついに首都の結界を破って侵入してこようとした。
物語が広がっていくのだが、その割には主要登場人物だけが偶然に出会い、彼らだけが活躍する感じがちょっと不自然。しかも大けがを負ったり、危機に陥ったりして、もうダメ風なのに、なぜかそれでも歯を食いしばって何とかするって、できるんでしょうか? 世界のイメージはあるけれど、ちょっとシステムとして機能しきれてないのではないかと心配になってきた2巻目、一応、どうやってまとめるのか読み続けます。