児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

火狩りの王 (3)牙ノ火

 

火狩りの王〈三〉 牙ノ火 (3)

火狩りの王〈三〉 牙ノ火 (3)

 

 ≪揺るる火≫が、疲れ果てた少女の姿で登場。煌四の妹が、急に変身をとげて恐ろしいほどの強さを表す。いつの間にか体を変えられていたのだ。蜘蛛の一族に死後の幸せを約束されて従った人々や、新しい神の依り代として選ばれる綺羅など、3巻になっても次々にいろいろな事件が起こるのだけれど、例えば煌四の考えた爆撃は蜘蛛を殺したようだけど、それがどういう作用で殺したのか、読んでいてもわからない。神宮に向かったはずの明楽も結局はたどり着けず再会するなど、なんだかそれぞれがいろいろ動いているようだけど何も起こっていないかのよう。この巻で流れた時間は1~2日? ろくに食べず、眠らず、負傷もしまくりで、やはりなんだがリアリティがない気がしちゃいました。次巻でどうまとめる?