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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

鳥 新訂版(講談社の動く図鑑MOVE)

 

冒頭に、「飛べる」のと「羽毛をもつ」ことで地球上のどこにでも住むことに成功した「すごい動物!」とある。今まで鳥をそんな風に思ったことがなく、ふだん図鑑をあまり見ない私ですが、監修者である川上和人さんの文章が、ラジオで子どもに解説する時の対話術そのもので、興味を引かれました。

5㎝という小ささから3mのものまでいる体の大きさや、恐竜としか思えないビジュアルに驚いたり、色とりどりであるその姿、そして庭をつくって果実や花を美しく飾って求愛するといった生態が、視力のよさが関係すると知れば納得だったり、誰かに話したくなる発見があります。15編ある「深堀りコラム」解説など、図鑑も立派な”読書”と実感。

「〇〇ともよばれる」という通称などが、索引で引けるとよいと思いました。 (は)