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じゅげむの夏(2024課題図書中学年の部)

 

天神集落の4年生は4人。ぼくと山ちゃん、かっちゃん、シューちゃん。かっちゃんは筋ジストロフィーという病気で、だんだん歩けなくなってきて、長く生きられないと聞いている。でも、かっちゃんはかっちゃんだ。そんな4人の夏休みの自然に囲まれた中での冒険という物語で、いかにも課題図書で、感想文も書きやすそうな本かも。でも、マンガはどらえもんをよんでいるけど、ゲームはしてない。いつの時代? 4人の将来の夢の中でユーチュウーバーは0人、なんか60代半ばの作者の子ども時代のイメージ?で描かれているようにも感じた。もちろん、今の子だってマンガも読むし、小さな冒険にもチャレンジするだろうけど。そして女の子が出てこないけど、きっと出てきたら、どらえもんのしずかちゃんみたいな女の子なんじゃないか? とか思ったり、子どもが少ない集落なら異年齢交流もありそうなのになど、なんか作者の頭の中の集落の気がしてしまいました。