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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

海賊黒パンとプリンセスに魔女トロル、2ひきのエイリアンをめぐるぼうけん

 

 子どものころからいろいろ空想をするのが好きだったという著者の思いがそのまま作品になったようなユーモラスな短編集。「海賊黒パン」は、DVDを返却に行く途中でネズミの海賊に奪われてしまい、取り返しに行く冒険。/「王女と怪獣」は、いつも冒険を夢見ている王女が、本当に怪獣に会ってしまってたたかう。/「発明家ビル」は、発明が大好きな孤児のビルがさまざまな親(なんとエイリアンまで!)に引き取られそうになって発明品で撃退する。/「セリーナと海ヘビ」は天才の女の子セリーナが海ヘビに対決。いずれもロアルド・ダールが好きな子なら喜びそう。気楽に楽しく読める。