- 作者: 西村友里,鈴木びんこ
- 出版社/メーカー: 国土社
- 発売日: 2012/10
- メディア: 単行本
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概要
主人公はこんど6年生になる尚子。
父はいない。母はフリーライターとして世界中を駆け回り、それにひきずりまわされた尚子は学校もたびたび転校を余儀なくされてきた。半年以上の取材のため、やむなく、祖母と叔母夫婦の家に預けられ一緒に暮らすことになる。
同じ年のいとこ、双子の和也と敏也がいる。双子だが、元気な和也と比べ、病弱でハンディをおっった敏也は普段は養護学校で寮に入っている。
叔母夫婦はオムレツ屋を経営している。
和也は、両親が敏也のことに構いきりで自分が疎外されていると感じている。
敏也は、その逆。自分のハンディが家族の負担になっていると感じている。
尚子は、自分が母親にとって何の価値も持っていないと、これまた疎外感を感じている。というわけで、キレた尚子は母親に、もう帰ってこなくてよい、オムレツ屋の家族になって暮らす、と告げる。
でもまあ、色々あって、三者三様の立場の相違と、それぞれの抱えている疎外感を多少は理解し合うことができたのでした、という話。
感想
母子家庭、障がい、疎外、家族、と課題図書キーワードは満載だが、焦点がなんなのか、中心はどこなのか、さっぱり分からない。
「オムレツ屋」は確かに舞台だが、しょせんそれだけ。
なのに、唐突に事件が起きたり、で、それはどうなったのよ、と突っ込むこと3回。
母との衝突と和解も、で、それはどうなったのよ、としか言えない結末。
課題図書にならなかったらやはり購入しなかったと思う。
かんそう
はじめはなおこが主人公なのかと思って、なおこがオムレツ屋ではたらくとか、そういう話しなのかと思ったんだけど、オムレツはどうしてでてきたのかわからない。つくっているおじさんもちょっとしかでてこなくてざんねんだったです。
おむれつやさんはじこでこわれてどうなったのか、とか、おかまみたいなまっかなおばさんはなんだったのか、とか、おもしろそうなひとのその後をよみたかったです。
けっきょくなおこは、おかあさんとまたくらすことにしたのか、おかあさんは結局どんな人なのかしりたかったです。
よんでもよくわかりませんでした。