児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

封魔鬼譚2 太歳

 

封魔鬼譚(2)太歳

封魔鬼譚(2)太歳

 

 封魔となった李斗は、白鶴観で働くことになり、少女導師花蘭と組んで福州に派遣される。そこの州家では、太歳を掘り出してしまった祟りで次々に屋敷の人間が脳がからになるという奇怪な死に方をしていた。地域の高名な少女占い師、碧紫仙子が祈祷をしてくれたものの途中で合理主義の二人の息子が遮ったためか、州氏は密室の中で死んでいた。はたして呪いは本当にあるのか? どうやって殺したのか? 犯人は? という謎解きが始まる。李斗は、あっさり呪いを信じ、碧紫仙子と仲良くなるが、もちろん犯人はコイツよね。李斗オバカ過ぎ。今回の犯人は、動機が推理小説の定石どおりだけど、ファンタジーに目が曇り、当て損ねました。そうした意味では推理物としては悪くないかも。トリックは、まだらのひもみたいに、特殊。封魔と化しながら、少しコントロールができるようになった李斗、今後どうなるやら・・・