絵が魅力的だが一か所、ギルガメッシュとエンキドゥが旅をして山に着く場面、杉の木が行く手をふせぐとかいてあるけれど、枝がまがりくねり針葉樹っぽくない木が描かれている、メソポタミアの杉の木ってこんなふうにうねうねしているの?と気になった。物語はテンポよく進むが、個人的にはもう少しこの冒険をじっくり味わうように描きこんで欲しい気がする。この巻では最初に美しいシュトマを怪物フンババに、次いで親友エキンドゥをイシュタールに殺される悲劇のギルガメッシュ王の姿が描かれる。二人の死を経験して、永遠の命を求めるギルガメッシュ、と次の巻に続く。