- 作者: キースグレイ,コヨセジュンジ,Keith Gray,前沢明枝
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
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ケンカする両親に耐え切れなくなって、家出をすることにしたジェイソン。兄が住む街に向かおうとして列車に乗ると「家出屋」と名乗るジャムという男の子とであった。巧みに車掌を出し抜き、列車をねじろにして暮らしているというジャム。車内を歩きながら、小さな男の子をさして「あの子も家出屋」と、教えてくれ、意外に家出屋は多いのだというが・・・。ドキドキの家出体験と、どんでん返しの結末が何とも言えない。この作家注目!
ちなみに駅で暮らす、というと池澤夏樹の「キップをなくして」を連想する。
さらに類書には「地下鉄少年スレイク」もある。サバイバルものとして出色なのは「地下鉄少年」が一番だろう。乗客が捨てた古新聞を集めて売って自活するスレイク君には、とても心ときめいた。ちょっとファンタジー系でほのぼのの「キップをなくして」より個人的にはこちら。どうやら、駅や電車にはそこから出ないで暮らす、という妄想をはぐくみやすいらしい。