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夜明けの落語

 

夜明けの落語 (講談社文学の扉)

夜明けの落語 (講談社文学の扉)

 

 4年生になった暁音は、日直がゆうつ。なぜならスピーチがあるから。人前で話すのが苦手でおとなしい暁音にとっては、死ぬほどイヤ。救ってくれたのは、隣の席の三島君。三島君は、なんと落語を一人でやって、二人分の時間を使ってくれた。三島君となかよくなり、少しずつ落語にも興味を持つ暁音。だが、クラス替えで隣のクラスになった初音は、三島に無理に落語をつき合わされていると勘違いして心配し、誤解がとけないまま気まずくなってしまう。そんな中、次の日直の日、暁音は自分も落語にチャレンジしようと決意する。 全体的に素直なお話で嫌味なく読め、落語も要領よく説明している。この作品で、講談社児童文学新人賞佳作を受賞。でも、初音と三島君と暁音の3人の友情、普通に考えると、友達をとられたジェラシーも入りそうな気がする。