ぼくたち５年１組の１班の仲間たちは、探偵ごっこをやっている。“ごっこ”といっても、実際ちょっとした事件も解決してるよ。だけど、今回は本当にヤバイ。僕らがデオドロス城とよんでいるあやしい屋敷を探検してたら、幽霊みたいなやせた女が小屋で消えた（本当に幽霊？）。再探検をしたら本物の死体までみつけたのに、それがまた消えた！ 全体がていねいに書いてあるが、トリックはちょっと安易で作り物的。勝手に探検に入り込んだけじめをつけさせる大人の存在など、児童書としての配慮はあり好感が持てるが、同時にそれが子どもをちょっと上から見ているようで気になった。
