- 作者: 殊能将之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/07/30
- メディア: 単行本
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ショウタとトモヤは、同じ団地に住んでいる。母子家庭の二人は、遊び仲間だが、トモヤは病気がちで学校にはあまりこなかった。みんなはずる休みと言うけれど、ショウタはトモヤの激しい発作を見てからというもの、けしてズル休みとは思わなかった。『子どもの王様』の話をした時のトモヤの取り乱し様は、大変なものだったからだ。
子どもの王様は、トモヤの話に出てくる、子供をさらう悪い存在だった。最初は、トモヤの妄想ばなしかと思っていたが、ある日団地に子どもの王様らしき、茶髪の男が現れた。
ショウタは、トモヤをこの子どもの王様から守るため様々な策をねるのだったが…。
団地の案内図に罠をしかけるあたりはなかなか面白かったが、後半ショウタは、トモヤの父さんを死に至らしめており(正当防衛だけど…)あらら…えぇぇ⁈感が凄かった。やはり、殺しちゃダメだろう、児童書としては。