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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

かせ

 

かぜ

かぜ

 

 マチルデとマーチンの姉弟が、風がどこから吹いてくるかを探しにいこうとする物語。風を喜ぶ人(洗濯物が乾く、早く進める)、嫌がる人(木が折れてしまった、じゅうたんが飛ばされる)など、いろいろな風と人とのかかわりや、風が誕生するところを想像するファンタジー的な要素が入り楽しい。激しい風にあおられている人々の姿を描くオルセンの絵も魅力。