児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

絵本翻訳教室へようこそ

 

絵本翻訳教室へようこそ

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 絵本翻訳のノウハウを、言葉の選び方から出版社持込みのコツに至るまで惜しみなく披露する本だが、繰り返し述べられる翻訳のポイント(*)は、そのまま子どもへの絵本選びのポイントでもあり、絵本をみる目、選ぶ目を養いたい人にもおすすめ。
カルチャーセンターでのワークショップを土台にしており、語りかける調子の文章が親しみやすい。教材はシャーリー・ヒューズの”Alfie Gives a Hand”で、生徒の翻訳文章を添削後、それを踏まえた自身の訳を掲載。英国作品のため著者のイギリスでの生活体験や子育て事情にもふれていて興味深い。      (P)

*文章だけでなく絵もしっかり読みとること、豊かな日本語、美しい響きの言葉、耳で聞いてわかりやすいことなど。