地元の図書館は翻訳版を所蔵しておらず、原書で拝見。でも絵を見ればストーリーがちゃんとわかって楽しめます。
ベビーカーに乗った妹とママと買い物から帰ってきたアルフィー。ママが鍵を開けるのを待ちかねてうちに入ります。ママはうちの中に買い物かごを置いて、また外へ。妹をベビーカーからおろすためです。その時、バーンと音がして、アルフィーが玄関のドアを閉めました。さあ大変！鍵は買い物かごの中。そしてアルフィーの背は玄関のドアノブに届かないのです！「アルフィー、ドアを開けて」と外からママは言う。「鍵を郵便受けに入れてみて」。でもアルフィーは郵便受けにも届かないのです。泣き出すアルフィー。様子がおかしいと集まってくる近所の人たち。向かいの家の窓拭きをしていたおじさんがはしごを持ってやってきました。こうなったら２階の窓から入るしかないと、はしごを立てかけ足をのせたその時・・・！
見開きページの真ん中をドアに見立てて、読者はドアの外と内を断面から同時に見られる構図です。パニックに陥って泣き出すアルフィー。ふと泣きやんで冷静になるとママが言ったことを思い出し、自分の小さな椅子を持ってくるとドアを開けて得意顔！その後のご近所さんと一緒のティータイム（イギリスなのでスコーンと紅茶でしょうか）が、和みます。 （P）
