月曜夜9時のラジオ番組「レディオワン」。DJジョンは、実は犬。高知力犬研究所のハギノ教授が発明したどうぶつ言語翻訳機「コピンジャー・マシン」を使って人間の言葉を”しゃべって”いる。このジョンによる語りで、春夏秋冬、それにクリスマスイブの出来事、梅雨に起こったジョン誘拐事件（？）がつづられる。秘めた恋心に苦しみ死を思い詰める女子高生や心療内科の医師をしているジョンの飼い主、処分施設の冷たいコンクリートに囲まれた子犬の頃のジョンの記憶など、現代社会の生きづらい側面をジョンの語りが解きほぐし心が温まってくる、まさにラジオのような味わい。大人向きです。
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