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小さい水の精

 

小さい水の精

小さい水の精

 

 

 

 水の精の赤ちゃんが生まれてお父さんは大喜び。すぐに成長した小さい水の精は、元気いっぱいないたずらっ子になります。コイのチプリヌスおじさんには叱られることも多いけど、水の中に捨てられたゴミをためこんだのを使って、魚を釣る人間にギャフンといわせる仕返しをしたり。水車小屋の樋を滑り落ちて遊んでいるうちに、スピードを上げたくなって水門を上げて大騒ぎを起こしたり、人間の男の子と仲良くなって一緒に遊んだりと楽しく暮らします。プロイスラーのデビュー作で、元々娘たちに語ったお話とのこと。なるほどとドラマチックではないけれど、毎日少しづつ読んであげたら、実際に水の精がいて、友だちになったような気がするでしょう。