児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

解きたくなる数学

 

「ひと目で 問題の意味が分かる ひと目で 問題を解きたくなる」というコンセプトで、チョコレートや紙コップ、バスの窓など、身近に見ているものを用いて出題される数学の問題が23問。たしかに、数学苦手な私でも、6個の四角い枠の中に立っている6人の子ども、の問題までは割によいよいと進み、問7「黒板の0と1」で一旦・・・本を閉じました。でも、もう1度開いてからは最後まで、楽しく悩むことができました。
ですが、おすすめはあとがきの文章。佐藤雅彦氏のもとへ隔週ごとに自作の問題を持ち寄る数学研究会の集まり。2009年発足以来、12年間の集大成がこの1冊なのです。楽しい道を追究する人々の”生きざま”をかいまみることができます。進路、生き方を考え出す中高生に読んでもらいたい、あとがきです。 (は)