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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

声をきかせて

 

地方の門前町でお香屋の家に生まれた砂凪(さなぎ)は中学2年生。両親はお店には関心を示さずかかわっていないが、砂凪は、なんとなくおばあちゃんについてお香のことを習っている。だけど、残念ながら匂い音痴で、香のかぎ分けがうまくいかない。幼馴染の珠季、悠、蒼太の4人組は今でもなかよしのつもりだったのに、突然悠は登校拒否になってひきこもり、蒼太はそんな悠に全く関心を向けようとしない。