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グッゲンハイムの謎

 

テッドが、その先入観のない視点で謎を解くシリーズ2作目。ニューヨークに行ったサリムを訪ねたテッドと姉のカットとママの3人。ところが到着早々に、グッゲンハイム美術館で働くグロリアおばさん(サリムの母)に案内してもらって展示替えで休館中の美術館を見学していると火災が発生! 全員無事に逃げるが、すぐに発煙筒によるいたずらだったと判明。そしてそのわずか数分の間に、カンデンスキーの名画が盗まれた。その時間に、トラックが美術館から荷物を受け取って去っていったが、それを予約したのはグロリアおばさんのクレジット・カード。逮捕されたおばさんの容疑を晴らすために、テッド、カット、サリムの3人は捜査を始める。当日館内にいた人たちの動きを追うと、次々に怪しい行動が見えてくるのだが、真実は意外なところにある。今回の推理の方が、前回よりもロジックが前面に出ているかも。