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フランシスのいえで

 

あなぐまの女の子フランシスは、おかあさんが、まだ赤ちゃんの妹のお世話で忙しいのが不満です。着たい服にアイロンがかかっていないし、大好きな干しぶどうもないし

フランシスは、リュックサックに荷物をつめて、家出することにしました。行先は、食堂のテーブルの下。しばらくすると、リビングから「フランシスは、どうしてるだろうね」「フランシスの歌がなつかしいねえ」「みんないっしょで、はじめてうちになるんだから」と、おとうさんとおかあさんの話す声が聞こえてきました。

フランシスは「もしもし」と、うそっこの電話をかけて「もうすぐかえります」と言いました。そして、うちへ帰ると、おかあさんはおいしいチョコレートケーキを焼いてくれたのでした。

この巻以降、挿絵はリリアン・ホーバン。 (は)