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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

起業家フェリックスは12歳

 

フェリックスは、6歳の頃からさまざまなビジネスに挑戦してきた。中でも今回のアイディアは、本当にあたる気がする。幼なじみのモーが作ったオリジナルのバースデーカードを売るのだ。

フェリックスの予想は当たり、ほかのクラスメイトを仲間に入れて、注文サイトの開設や経理の管理、そしてルーファス叔父さんという強力なコンサルタントも得て、ビジネスは大成功をおさめる。

利益の分配や共同経営の協定、業務を委託する判断、果ては会社を売るという最終決断まで、本格的ビジネスのノウハウを織りこんで、とても興味深い。並行して、ある理由で疎遠になった両親と叔父の関係が修復されていく過程もいい。 (は)