ある日12歳のルーファスは気がついた。ドラッグストアの歯みがきが高すぎる!自分ならもっと安く作れる!
試しに作ってみると、1本分の値段で40本できた。友だちにも手伝ってもらって、格安歯みがきの販売開始です。
「やさしくわかる経済の話」とサブタイトルにもあるように、もうけた利益と配当、株式会社と株主、銀行から融資を受け設備投資すること、やがて起こる価格競争・・・といったふうに物語が展開し、そのしくみがよくわかる。
先生が歯みがき問題をとりあげてくれて、算数の授業も大盛り上がり。「ねっから正直な」CMでますます売れ行きが伸びるのも好感。
友だちのケイトが語り手となっていて、人種差別、男女差別にも自然にふれます。
原書は1972年刊行。同じ12歳の主人公でも、『起業家フェリックスは12歳』よりシンプルに話が進むので、中学年から。 (は)