児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

本好きの下剋上 第三部領主の養女Ⅴ

 

 ヴィルフリート妹シャルロッテの洗礼式が行われることになり、初めて妹に会ってそのかわいらしさにビックリのローゼマイン。お姉さんとしてはりきるが、ゲルギオーネが仕掛けた罠にはまったヴィルフリートは、ローゼマインを裏切り者として告発し、同時に無断で監禁中の犯罪者の祖母のもとに行ったことで自分を重大犯にしてしまう。なんとか無事に解決するも、不穏の予感! ローゼマインは、薬となる魔石回収が成功したのに、一度薬を使うと長期間眠る可能性があるため、先送りに。追い打ちをかけるようにシャルロッテが誘拐され、追ったローゼマインは、妹を救うがとらえられ、毒を飲まされる。急きょ魔石の薬を飲むことになったローゼマインは、なんと2年の眠りにつくことになる! 同時収録短編ではローゼマインの護衛騎士ダームエルとブリギッテ二人の恋の行方の結末が明かされる。完全に価値観が違う世界のルールゆえの読者の期待を裏切る展開で面白かった。こういうところがあなどれない!

本好きの下剋上 第三部領主の養女Ⅳ

 

 いい調子で驀進していたローゼマインに、新たな敵キャラが登場。子ども時代のジルヴェスターのトラウマになるほどの領主争いを演じたゲルギオーネ。仲の良かった前神殿長の失脚の原因としてローゼマインとは、これから敵対しそう。青色巫女見習い時代に恨みをかったシキコーザの母親ら、国内の反ローゼマイン派閥の帰属にも怪しい動きが! 領主の養女も楽じゃない‼

本好きの下剋上 第三部領主の養女Ⅲ

  

 なんとかハッセ問題にも決着をつけたローゼマインの次なるお悩みは領主ジルヴェスターの跡継ぎヴィルフリート。祖母に甘やかされ、跡継ぎ問題でつらい思いをしたジルの配慮で、無条件に跡継ぎとなったことで危機感に欠け、ろくに勉強もしていないため、いまだ文字も数字もほとんど読めないという始末。おまけに業務の打ち合わせで自分の父親と頻繁にあっているローゼマインを恨む始末。キレたローゼマインは一日の入れ替わりを行ったうえ、ジルに現状を直訴。ヴィルフリートの再教育に力を貸す。絵本やカルタの販売戦略も兼ねて、本来なら学ぶ立場なのに、教師たちにアドバイスをして貴族院に向かう子どもたちのための子供部屋での学力向上を図る。薬となる魔石採集も行い、今回も大忙しです。

 

本好きの下剋上 第三部領主の養女Ⅱ

 

 印刷業振興のために新たにハッセの街に孤児院を作ることにしたローゼマイン。だが、ハッセの町長は前神殿長と癒着していて、ローゼマインをなめていた。美しいために売られそうになっていた孤児を救うが、とりかえそうとして神殿を襲撃してきた。その中で、ローゼマインは衝撃の事実を知る。孤児は街の財産だから売るのは何も問題ではないこと、むしろローゼマインが救ったことで減収となり住民の反感をかう可能性があること。領主が創った神殿を襲撃することは領主への反逆罪に当たり、街ごと全部消されても当然な処置であること。ハッセの街を消そうとするフェルジナンドから、政治を行う教材としてどう処理を進めるかを学ぶために猶予をもらったローゼマイン。平等も人権もない世界で、どのように処理することが正解なのか? といって、町長がわるいからといって街ごと消滅させるのは耐えられない! 新しい道に踏み込み四苦八苦。おまけに自分用の薬の素材集めも難航と、前途多難です。

本好きの下剋上 第三部領主の養女Ⅰ

 

 

 

 いよいよ貴族街でカルステッドの養女としてのキャリアがスタート。カルステッドやジルヴェスターの家族が登場し人間関係はますます複雑になってきて大変。この回では、領国中の孤児院改善と、印刷業振興を一挙にやるための活動が開始。ベノンさんのイタリアンレストランも無事におひろめができ、神官長、ジル、カルステッドも新メニューは大満足。孤児院改修のための資金集めで、いろいろ悩んだ末にチャリティーコンサートを行うことにして、神官長フェルディナンドを巻き込む。アイドルコンサートのノウハウ炸裂! 無事にロウ原紙も完成し、細かい絵の印刷も可能となる。もう、パターンは、ほとんど完成で、ここまで一気読みしてきたが、さすがに読み疲れもしてきた。ローゼマインとなったマインが、水戸黄門になった感じです。下剋上は、どこまでいくのでしょうか?

 

 

本好きの下剋上 第二部神殿の巫女見習いⅣ

 

かわいい弟カミルが生まれて、ますます絵本作りに燃えるマイン。インク工房で、インク研究になると何も目に入らなくなるハイディと出会い、一気に多色インクの開発も進む。だが、神殿長が他領の貴族と組み、せっかくマインとなじんできたデリラが、面倒を見始めた孤児デュルクを幸せにするためと取り込まれてマインを裏切った。絶体絶命のピンチにマインはペンダントを使うが何も起こらない! 家族ともども、危機に陥ったギリギリに来てくれた神官長は、ペンダントを見て決断する。なんと不良貴族ジルヴェスターの正体は領主で、ペンダントは養女契約の証だった! 一気に形成大逆転。神殿長と他領貴族を排除することができた。だが、代償は家族との別れ。涙の中で、マインは貴族の娘ローゼマインとなり、新しい神殿長となる。さて、貴族街で、どう生きるマイン? 神官長がなかなか見つからないというじらしなどやりすぎ?というとこもあるけど、ハラハラドキドキをよく盛り上げていました。 

本好きの下剋上 第二部神殿の巫女見習いⅢ

 

 騎士団の事件で、シキコーザは命令違反の罪で処刑され、彼の母の恨みを背負うことになるマイン。シキコーザと共にいながらマインを助けられなかったダームエルは降格されマインの護衛を命じられる。貴族の養子にならない限り家族の命も危ないと身に染みたマインは、10歳になったら神官長が信頼する騎士団長カルステッドの養子になることに同意する。そんな折、本の出版にイタリアレストラン計画等々のマインの活動に、興味深々の奔放な貴族ジルヴェスターと出会うが、これが常識はずれのいたずらっ子のような性格だ。とはいえ、マインを気に入ったジルヴェスターは、黒い石のペンダントをくれ、本当に困ったら、石に自分の血をたらし助けを求めるように言う。春の祈念式が始まり、郊外にでかけたマインは襲撃をうけるが、無事撃退。そんな中、マインにとっての朗報は、金属加工でお世話になっていたヨハンが、ついに活字を作ってくれたことだ。マイン、出版にまた一歩近づきました!