児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

きらきら

 

きらきら

きらきら

 

 日系移民一家の物語。ケイティは、移民として懸命に働く両親のもとで元気に育つ。優秀で美しい自慢の姉とかわいい弟。休みなく働き、ついに両親は家を手に入れるが、姉が病に倒れる。奔放な甘えっ子だったケイティが、姉の病と死を乗り越えて成長する姿。きまじめだが、家族を守ることに必死だった両親が姉の死を契機に、労働組合に参加し、周りと手をとりあっていこうとするようすが真摯に描かれている。姉が教えてくれた日本語「きらきら」を見出し、未来に希望を持ち続ける終わりがいい。