児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

 朝の光をまてるから

朝のひかりを待てるから (Y.A.Books)

朝のひかりを待てるから (Y.A.Books)

(対象は中学2年生以上位)

16歳のボビーは、ガールフレンドのニナを妊娠させてしまう。子育てに悪戦苦闘する今と、ニナの妊娠がわかってからの日々が交互に語られ、最終的に、なぜボビーが一人で娘のフェザーを育てているかが解るという構成になっている。16歳の子でも育児をさせたり、ニナの両親が全くかかわろうとしないようすなど、日本の感覚とは違いが大きく、ちょっと理解できないかも。だが、育児が大変といいつつ、経済的には親に頼っている。日本の感覚は、育児するなら経済までか、経済的に無理なら育児をさせないのではないか? 両親がドライなのに、ニナが魅力的なのも、不思議。ニナ突然変異?