いやみのない、よいおはなし。
概要
電気屋さんに拾われて、レイコと名付けられた子猫は、春から猫たちの通う茶畑小学校の一年生です。
学校では他の子猫たちといっしょに、校歌を歌ったり、交通安全について学んだりします。
猫はかしこいので六ヶ月で無事卒業。卒業式には、村の人たちみんながかけつけてくれます。
感想
すご~い世界観があるとか、すご~い波瀾万丈なんてことはまるでなく、日だまりでひなたぼっこをしている猫がしゃべっているかのような力の抜けたおはなし。猫と人はふつうに話しをしていたり、していなかったり、なんだかそんなこともあるような、ないような、という脱力感がいい感じ。
そこはかとなく、くすっと笑えて後腐れがない。猫の小学校の「むすんでひらいて」に似ているという校歌が耳にのこります。