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おわりから始まる物語

 

おわりから始まる物語 (ポプラ・ウイング・ブックス)

おわりから始まる物語 (ポプラ・ウイング・ブックス)

 

 

魚が少なくなってお父さんは漁師をやめなきゃならなくなった。新しい生活を求めて引っ越した村で、ジミーには、お屋敷で鯉を大切に飼っている少佐という思いがけない高齢の友人ができるが、クラスのワル、ビリーに目をつけられてやっかいな思いもする。占い好きのおばあちゃん。芸術家肌のおかあさん。器用でやさしいおとうさん。幸せな家庭で健全に育ったジミーが、巻き込まれる鯉の盗難事件。閉じ込められたトラックの中から事件を知らせるために奮闘するジミー! 気持ちよく読めて満足いく大円団に至る素直な展開がいい。