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ピーター・パン イン スカーレット

 

ピーター・パン イン スカーレット

ピーター・パン イン スカーレット

 

 正式に認められたピーター・パンの続編としてコンペ入賞して書かれた作品。明らかに、前作を踏まえているが、個人的には前作が苦手のせいもあって評価しがたい。かつてネバーランドに行った子どもたちが、立派な大人になったにもかかわらずネバーランドの夢を見るという導入、自分の子どもの服を着て子どもになって再度旅立つ導入は魅力的。だが、気ままに好きなことをするピーターパン。女の子はすべてお母さんキャラという設定が、なんか反感を感じるきがする。ウソツキを誇る妖精ファイア・フライアーや不気味なラヴォッロなどのキャラなどもいいんだけど・・・。でもマザコンの大人の男のオタクの世界満載。それが、まさに「ピーター・パン」だけどね。