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不思議の扉 午後の教室

 

不思議の扉  午後の教室 (角川文庫)

不思議の扉 午後の教室 (角川文庫)

 

 学校を舞台とした短編集。とはいえ、小学校から大学まで、果ては教師側からと幅が広い。窓の外に映るもう一つの教室の少女との出会い、「君の名は」風の「三時間目のまどか」。風船人間の親友との思い出「ポップ・アート」。古代文書の発掘という冒頭から、過去に起きた学校での出来事へと飛ぶ小松左京の「お召」など面白い。「謎の放課後 学校の七不思議」と同シリーズだが、こちらは読みでがあって、たのしかった。