児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

本好きの下剋上 第二部神殿の巫女見習いⅣ

 

かわいい弟カミルが生まれて、ますます絵本作りに燃えるマイン。インク工房で、インク研究になると何も目に入らなくなるハイディと出会い、一気に多色インクの開発も進む。だが、神殿長が他領の貴族と組み、せっかくマインとなじんできたデリラが、面倒を見始めた孤児デュルクを幸せにするためと取り込まれてマインを裏切った。絶体絶命のピンチにマインはペンダントを使うが何も起こらない! 家族ともども、危機に陥ったギリギリに来てくれた神官長は、ペンダントを見て決断する。なんと不良貴族ジルヴェスターの正体は領主で、ペンダントは養女契約の証だった! 一気に形成大逆転。神殿長と他領貴族を排除することができた。だが、代償は家族との別れ。涙の中で、マインは貴族の娘ローゼマインとなり、新しい神殿長となる。さて、貴族街で、どう生きるマイン? 神官長がなかなか見つからないというじらしなどやりすぎ?というとこもあるけど、ハラハラドキドキをよく盛り上げていました。