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怪盗ルパン 謎の旅行者  ルブランショートセレクション

 

 理論社の短編シリーズの一作。ルパンは昔読んだな、と思って読み始めたが、えっこんな感じだっけ? 予想以上に面白い! と感心した。タイトル『謎の旅行者』は、ちょっと人をくった雰囲気で、まさかルパンが襲われる。次の作品『赤い絹のショール』もそうだが、ちゃっかりと自分の利益を確保する姿がなんとも味。今までルパンなんて、と思っていた文学系の子が、これをきっかけにルパンにはまるかも。少なくとも、私はちょっと読み直そうかとそそられました。