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図書館のひみつ 本の分類から司書の仕事まで

 

図書館のひみつ (楽しい調べ学習シリーズ)

図書館のひみつ (楽しい調べ学習シリーズ)

 

 監修者は県立図書館経験者。具体的な著者は事務所。ちなみに監修者は広報の仕事もしていたようだが、この本には、図書館が住民に利用をしてもらうためのPRの仕事についての記述は図書館報とHPの数行。図書館は設置義務がないため、図書館がない自治体もあること。設置されていても住民が使ってもらえるように働きかけをしなければならないこと。全住民が利用できるように、体が不自由な人でも利用可能な体制が必要なこと(点字図書がある館もあるとの記述のみ)。なぜなら図書館とは生涯に渡っていろいろと情報を得ることができる機関だから、とか書いて欲しかった。

1図書館施設や書架のひみつ 2図書館で働く人とその仕事 3図書館を利用するコツ という構成だが、全64Pの中、本の借り方、返し方が54Pだったが、これはあえて? 10-11P見開きに「図書館内のようす」とあってレファレンスコーナーはない(郷土資料コーナーはある)が、レファレンスサービは後ろで見開きである(レファレンスコーナーがなくてもサービスがあることを伝えるため!?)等々、なまじ知っているだけに、首をかしげる部分も多かった。もう少し系統的に整理してもらいたい気がした。私だったら、図書館の必要性→対象別、目的別の情報の種類〔一般書・児童書・レファレンス図書・音訳図書等〕、利用方法:貸出、閲覧、レファレンス、資料検索等、図書館の裏の仕事と職員 みたいな流れにするかな? でした。