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新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

図書館図鑑

 

わざわざ「図鑑」という名称にした理由がわからない。「図鑑」の定義を調べてみると、特定の主題や事物、生物を名称を見出しにして、絵や写真、図表などを主体として編集と定義されているが、他の社会科見学や職業紹介シリーズの図書館編と項目も取り立てて違わないように見える。あえて買わなくても、類書があれば大丈夫。たとえば「図書館の役割って、なんだろう?」で見開き解説だが、こうした構成は従来の本と同じで、何をもって図鑑としたのだろう。また、図書館には「国立」「県立」「市町村立」「学校図書室」「大学図書館」「専門図書館」「私設図書館」「企業図書室」「病院図書室」とかバリエーションがありp33に「図書館の種類」とあるがこれが「公共」「学校」「大学」「専門」の4つがざっくりしか書いてない、「図書館の図鑑」なら。せめて種類の違う図書館の役割の違い位ちゃんと書いて欲しいと思った。3章の「特色のある図書館」は公共図書館ばかり。ここで取り上げられているのは直営、指定管理などあるが、それこそこうした内容も全く触れていない。べつに、評価しなくてもいいから事実だけでも直営と指定管理の違いの解説があっても良いのでは?図鑑なんだから。