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ぬすまれたダイヤのなぞ(名たんていカメラちゃん1)

 

ぬすまれたダイヤのなぞ (名たんていカメラちゃん (1))

ぬすまれたダイヤのなぞ (名たんていカメラちゃん (1))

 

 カメラちゃんは「カシャッ」と言いながら見たものを写真のように記憶できる女の子。ある日、同級生のエリックと一緒にエリックの弟(まだ赤ちゃん)のお守りをしていると、突然、目の前の商店街の宝石店で非常ベルが鳴り男が1人飛び出してきた。すかさずカメラちゃんはその男を「カシャッ」。続いて出てきた若い夫婦も「カシャッ」。怪しい男は商店街の客たちの通報ですぐ警察に捕まるが、ピストルも宝石も持っておらず、まもなく釈放。カメラちゃんは記憶した光景に疑問を感じて、エリックとともに乳母車を引いたまま尾行を始める。男が入っていった家にもう1組の怪しい男女を見て確信したカメラちゃん。エリックが警察に知らせに行くことになるが、男に気づかれカメラちゃんと赤ちゃんは捕まってしまった!
幼年向きの字の大きさで93ページなのに謎解きとドキドキハラハラの冒険が堪能できる、よくできたストーリー。シリーズ中一番おもしろい。