ゆうえんちのわたあめちゃん: 四つの人形のお話2 (四つの人形のお話 2)
- 作者: たかおゆうこ,ルーマーゴッデン,プルーデンスソワード,Rumer Godden,Prudence Seward,久慈美貴
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2018/08/08
- メディア: 単行本
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わたあめちゃんは、「ココナツあて」のジャックと一緒に暮らしている人形です。ジャックは移動サーカスで「ココナツあて」というヤシの実めがけてボールを投げて遊ぶゲームの屋台をしています。その屋台の前では犬のココが座り、回る馬ナッツがついたオルゴールがあり、そのナッツの上にわたあめちゃんが乗っているのです。ココやナッツやわたあめちゃんのおかげで、ジャックのテントは賑やかでいつも大繁盛です。わたあめちゃんは、ジャックに大切にされ、とても楽しく暮らしています。ところがわがままで金持ちの女の子クレメンティナは、たまたまわたあめちゃんを見かけて欲しがります。お金を積んでもジャックが売ってくれないと、こっそり盗んで持っていってしまいます。でも、ジャックから離されたわたあめちゃんは悲しくてなりません。クレメンティナが遊ぼうとしても、体をつっぱらせ、うまく扱えません。ジャックの所に帰りたがるわたあめちゃんの声がクレメンティナに徐々に届いていきます。くやしくて「ジャックは、あなたなんて忘れてる!」というと、わたあめちゃんはクレメンティナの手から飛び出して壊れてしまいました! 幸せだったわたあめちゃんの受難。わがままだったクレメンティナに、わたあめちゃんの声が少しづつ届くようになって、最後はみんなが幸せになるハッピーエンドまでがとてもいい。わたあめちゃんが幸せになるだけでなく、クレメンティナが変わるのも子どもにとってはうれしい結末です。