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ふしぎな月

 

空にのぼったまあるいふしぎな月。月が光をなげかけると、草かげの虫は妖精になっておどり出し、土の下で眠っていた種はあっというまに花ひらき、海の魚たちは夜空にのぼって泳ぐ。月はサバンナにもジャングルにも、そして戦場にものぼり、この世の喜びや悲しみをながめる。「ずっと そこから てらしておくれ。このよが やみに しずまぬように。わたしが やみに のまれぬように。月よ、月。ふしぎな月。」

この詩的な世界は高学年から。中学生に読み聞かせもいいかもしれません。 (は)