児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

エリンとまっくろ岩のひみつ

 

タイトルに惹かれて手に取ってみた。エリンは小さな女の子だが、海に出たくてたまらない。でも漁師のママは許してくれない。海には危険なまっくろ岩がいるから! 岩なのに動き回る、山のように大きくてノコギリみたいにするどい・・・聞けば聞くほどまっくろ岩を見たい! ついに船にもぐりこんで、岩の近くまで行けたのに、なんと船から落ちちゃった。ママは気がつかない。そしてまっくろ岩が目を覚ます。エリンは、まっくろ岩はたくさんの魚のすみかになっていることを発見する。まっくろ岩は魚と仲良しのよい岩だったのだ。ところが、エリンがみんなにそのことを知らせようと急いで岸にむかっていると、陸では危険な岩を壊そうと相談がまとまって破壊のための船が向かってきた! 今の環境問題風の所もあるが、それよりユーモラスな雰囲気が良い。やや長いが読み聞かせにも使えそう。