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ばあばにえがおをとどけてあげる(2022課題図書小学校低学年)

 

大好きなばあが、最近笑顔がない。ケーキも焼かないし、そうじもしてない。ファーンが心配してママに聞くと、「喜びが消えちゃったみたい」という。喜びって「すばらしくすてきなワァーイ!よ」と教えてもらったファーンは、ばあばに「わぁーい」を届けようと、公園でいろんな「わぁーい」をつかまえようとするけど、箱の中にも袋の中にも入らない。がっかりして、ばあばにその出来事を話したら、ばあばは、とびきりの笑顔を見せてくれた。二人は一緒に公園に行くところで、物語は終わる。ちょっと大人目線(解説的)な物語、という感じがするが、公園に行くばあばが車いすなのを、ごく当たり前にファーンが押していく姿や、カラフルな絵は魅力。ファーンは5.6歳に見えるが、ばあばは70歳後半くらいには見える。今時の小学校低学年の祖父母だと60代位で、もっと若々しいかもとも思うので、祖祖父母のイメージかも。