児童書評価のページ

新刊・古典とりまぜて児童書を評価します

タスキメシ 五輪

 

コロナ下ではじまることになった東京オリンピック。料理人の道へ進もうとしていた都の勤め先は閉店。仕事がない中で、矛盾をかかえながらオリンピック会場での食堂での仕事に応募した。そこで出会ったのは、都の高校時代の同級生眞家早馬が育てた箱根ランナー千早。彼は大学卒業後、会社員の道を選んで、この仕事を受託したのだ。早馬は、食事を含めて指導するコーチとしての地位を確立し、彼の弟春馬はランナーとしてオリンピックを目指して走る。前半の東京オリンピック編のようすが、コロナ時代の辛さを背景としておもしろかった。そこで、まとまっただけに後半を切り替えないと、雰囲気が違うのでちょっと混乱するかも。