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おじいちゃんのくるみのき

 

コモ湖のそばに暮らしていたおじいちゃんは、アメリカにわたることになった時に庭のクルミを一個もいでポケットにいれてきた。新しい土地でクルミを植え、大切に育て、おばあちゃんとであう。クルミはすっかり大きくなって庭にある。おじいちゃんからクルミをもらった私も、庭にクルミを植える。いつか子どもに渡すために。シンプルで文字数も多くないが、受け継がれていく世代の想いが清冽な雰囲気で描かれている。小学校の中学年や高学年の子への読み聞かせにつかってみても良いと思う。